- ガス浸炭処理・ガス浸炭窒化処理
- Gas Carburizing・Gas Carbonitriding
- 自動車部品をはじめとする各種機械鉄鋼部品の強度特性を向上
- 適用鋼種 肌焼き鋼(SCM・SCr・SNCM等の低炭素合金鋼)、低炭素鋼、プレス鋼(Steel sheet for stamping)。
- 厚い表面硬化層を得ることができ、内部も高い靱性を確保できます。
- 硬化層深さ・表面硬さは、ご要望に応じて調整が可能です。
- 内部硬さや部品形状によって、数種類の焼入油が選択できます。
- 表面は薄いグレー色の平滑な仕上がりです(低温焼戻しの場合)。
- 耐摩耗性、耐衝撃強度、耐疲労強度を向上させます。
断面モデル

浸炭層金属組織(マルテンサイト)
- 左図は炭素量0.2%の合金鋼(肌焼き鋼)にガス浸炭焼入焼戻しを行った際の、浸炭層の金属組織です。
- 浸炭層は、微細マルテンサイトの素地に残留オーステナイト量として10~15%程度の均一な浸炭焼入層を形成しています。
合金鋼(肌焼鋼)の断面硬度分布
表層付近は800HVと高い硬さを確保し、全硬化層深さは約0.9mm得られています。

加工応用例
- ギア各種
- シャフト類
- トラスミッション
- 二輪車カムプレート
- 自動車用ドアストライカー.ラッチ
- エンジン構成部品各種

ガス浸炭の生産設備

ガス浸炭炉 (バッチタイプ):2炉
炉有効寸法:760W×1230L×720H